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漢字の話(6):世界最大の漢和辞典

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毎日、漢字の話ばかりでは食傷気味になるかと思いますので
とりあえず、本日を最後に漢字の話は暫く封印したいかと思います←

さて、最後に取り上げるのは日本最大の漢和辞典の話です。
漢和辞典とは、言うまでもなく漢字の字義や読み
成り立ちや熟語などを集めて解説した辞典になります。
学校の義務教育などで、誰もが一度は漢和辞典に触れたことが
あるとは思いますが、それでは日本最大の漢和辞典とはどんな辞典なのか?

それは、主に諸橋轍次という学者が中心となって作った
大漢和辞典という、全15巻から成る漢和辞典です。

実は、この大漢和辞典は、日本どころか
本場中国で作られた辞典すら抜いて、世界最大の漢和辞典となっています。

収録漢字は、ゆうに5万字を超え、熟語の収録数は53万語を数えます。
プロジェクトがスタートしたのは1925年で全15巻の辞典が完全に出来上がったのは
2000年といいますから、なんと75年もの歳月がかかったのです。
編纂にメインで携わった諸橋轍次も、1960年に13巻まで辞典を出版した後
更に編纂をしている間の、1982年に亡くなり
その後も、有志の手によって編纂・修訂が進められ
ようやく2000年に完全完成となったのです。
全15巻もある辞典は、全巻セットでなんと定価24万円もします。

ところで、私は新潟県民なのですが、この諸橋轍次は新潟県出身。
そして、現在道の駅しただに、諸橋轍次記念館があるのですが
おそらく地元新潟県人でも、その事実を知っている人は少ないでしょう。

実は過去、諸橋轍次記念館に訪れたこともあるのですが
偉大な編纂作業をした、その功績を讃えるには
やや、宣伝が足りないなというのが正直な自分の感想でした。
立派な建物なんですけどね。新潟人はどうにも宣伝ベタのようです。

他にも新潟には、吉田東伍という大日本地名辞書という編纂者もおりまして
雪国の粘り強い県民性が、このような地道な作業を
させるのかなと思ったりもします。

いずれにせよ、漢字研究の日本での大家の一人が諸橋轍次であり
大漢和辞典の編纂は、非常に苦難の連続であったことが
今ではネット上の文献で確認することができます。
大きな図書館にいけば、大漢和辞典はまず置いてあると思いますので
機会があったら見てみると面白いと思います。
一という漢字だけで、異常な数の熟語の紹介があったりしますよ。


大漢和辞典 全15巻セット 別巻『語彙索引』付

大漢和辞典 全15巻セット 別巻『語彙索引』付

  • 作者: 諸橋轍次
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2000/05/10
  • メディア: 単行本


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