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漢字の話(5):当て字

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昨日の日記では、熟字訓という特殊な訓読みを解説しました。
本日触れるのは、当て字と呼ばれるモノ。
熟字訓は、幾つかの漢字を合わせて特殊な読みを作ったり
当て字については、「(当座の)字を当てる」という日本語の表現に由来した概念で
漢字の字義を無視し、読み方のみを考慮して漢字を当てる
または、逆に漢字の読み方を無視し、字義のみを考慮して漢字を当てると言ったものです。

前者の例で言えば具体的な例を挙げるのであれば、「めった」にの「滅多」
「めでたい」に「目出度い」、「たぶん」に「多分」などが
国名で「アメリカ」を「亜米利加」と書くことなどが好例と言えるでしょうか。

明治の文豪・夏目漱石は兎に角多くの当て字を作品内で
造語したことで、上の兎に角(とにかく)も漱石の創りだした当て字です。

また、中国語から輸入した表現をそのまま用いて
日本語読みに変えるといった場合も、当て字の1つとなるでしょう。

こちらの当て字は、もはや例を挙げるには枚挙に暇がなく
牽牛花をアサガオと読んだり(けんぎゅうかでも正解です)
金字塔(きんじとう)をピラミッド、骨牌と書いてカルタなど。

国名では、日本の音訓で作られた当て字表現と
中国語での表現をそのまま利用したものを併用して使っている場合もあり
例えば、ドイツは日本語では独逸などと書きますが、中国語では徳国です。
前述のアメリカは、中国語では美国と言います。

かと思えば、中国語版当て字でもある中国語での国名表記の
インド(印度)ですとか、タイ(泰)は一緒だったりと
どうにも統一感が無く、やはりこれも知識がなければ読めないということになります。
もっとも、国名はなんとなくは読めそうですが…。
日本語の国名漢字表記と、中国での漢字表記を比較した表が
ウィキペディアに落ちていたので、興味のある人は以下のリンク先からどうぞ。

国名の漢字表記一覧

とにかく漢字の読みについては、類推出来るものと
全くできないものと分かれますので、特に後者は難問として
プレイヤーに問うには非常に問題が作りやすいということは間違いないでしょう。
タグ:当て字 漢字
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