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漢字の話(3)

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昨日の日記にて、漢字は今まで
10万文字以上生み出されてきたと書きました。

それでは、現在日本で使われている漢字は大体何文字ぐらいが
標準なのでしょうか。

その数の目安として、まず挙げられるのは
常用漢字かと思います。

これは

「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安」として内閣告示「常用漢字表」で示された現代日本語の漢字。

と、定義される漢字で、現在は2136文字/4388音訓から成り立つ漢字表です。
概念自体は、1923年から有り、文字の増減が適宜行われながら
1946年には公文書や出版物などに用いるべき範囲の漢字として当用漢字という
1850文字が制定され、普及しました。

1981年10月1日に、当用漢字を目安とした緩やかな漢字表である
1945字/4087音訓を対象とした常用漢字表が再び内閣から告示されました。


暫く常用漢字といえば、この1945字が一般的でしたが
2010年に改定が入り、新たに文字を加えた前述の2136文字が現在の数です。
この常用漢字と、後は人名に使われる漢字、人名漢字861字があり
日本語では、これらの数を合わせた数、およそ2700字(人名漢字のうち212字は通常の漢字の異体字)が
一般的に認められている漢字と言えるでしょう。

ただ、学校教育を思い出して頂ければわかりやすいかと思いますが
実際に使う機会は少ない漢字も、この常用漢字内には多く含まれます。
ですので、教育漢字と呼ばれる小学校6年までで習う1006字程度+600字程度ぐらい読めれば
個人的には不便はないのかなと思います。

実際に、漢字検定については2級が常用漢字が全ての出題範囲であり
準一級で3000字ほど、1級で6000字程度が試験範囲となっています。
1級とか、準1はまぁレベルが違うので、一般的には2級まで持っていればそこそこ自慢できるでしょう。

さて、この常用漢字については実に面白いもので
前述の通り、雑誌や新聞などで一般で使う目安として定義されているものですが
現在の改定が入る前は、丼という漢字が常用漢字外の漢字だったというと
驚く人も多いのではないでしょうか?

新聞などで、昔は拉致をら致と書いたり、就職斡旋を就職あっ旋(これは今もでしょうか?)と書いたのは
要は、ひらがなの部分が表外の漢字だったという理由で新聞ではひらがなで書いていたのですね。
表外漢字で一般文字媒体で印刷できなかったとはいえ、ら致とかはパッと見て
どうにも読みにくくてしょうがありませんね。

現在は、北朝鮮拉致被害者などで、漢字が一般的になったからかもしれませんが
2010年の改定常用漢字表に、拉は入れられる事になり
新聞で拉致という表記が出来るようになったということです。

常用漢字の中で、上述では文字数の他に音訓の数も書いておりますが
これにもちゃんと理由があります。
常用漢字内で読む一般的な読み方とは別に、漢字によっては
表外読みという漢字があるものもあり、見慣れた漢字でも読み方がとても
難しい漢字が表外読みとして存在するものもあります。

強いという字で、強かとか強ち(したたか、あながち)と言った読み方ぐらいであれば
まだ何とか読めるとは思いますが、例えば英(はなぶさ)ですとか
具に(つぶさに)ですとか、数(しばしば)と言った読み方については
見慣れている漢字の分、実にインパクトが強いものであります。
こういった読みは、昨日書いたエフェクトクイズや4択、○×などでも
知識としてあると回答が出せるので、知っているとクイズで有利になれるかもしれません。
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